2017年秋、ダイハツの軽バン『ハイゼットカーゴ』が13年ぶりにマイナーチェンジをしました。
見た目的にフロントマスクが引き締まった感じになり、精悍な顔つきになりましたが、フロントマスク以外はそれほど変わっていません。
細かいことを言えば、いろいろ変更されているようですが、今回のハイゼットカーゴのマイナーチェンジの最大のポイントは軽バン初の予防安全性能『スマアシⅢ(スリー)』が搭載されていることでしょう。
軽バンというのは、基本的には仕事で使うことが前提ですので、必然的に走行距離も多くなります。
そう考えると普段使いしかしない軽自動車よりも、予防安全性能を充実させることは重要だと思っていましたので、ようやくという気がします。
今まで軽バンに予防安全性能が搭載されなかった理由を予想してみますと、仕事用の車は販売価格を抑えなければいけないという側面がありますから、低価格にするために予防安全性能は二の次になってしまていたのかもしれません。
それがいよいよ軽バンにも予防安全性能が搭載されたということで、管理人も大注目していました。
そこでここではダイハツの予防安全性能『スマアシⅢ』について、いろいろ調べてみました。
スマアシⅢとは
スマアシⅢとは、スマートアシストの改良版という位置づけになります。
スマートアシストというのは、ダイハツが開発した『衝突被害軽減ブレーキ』いわゆる自動ブレーキのことを指しています。
初代スマアシは2012年に初登場し、その後、改良が行われて2015年にスマアシⅡが登場しました。
そしてさらに改良が加えられて2016年にスマアシⅢが登場しました。
つまりスマアシⅢは現時点でのダイハツ最新の予防安全性能ということになります。
ハイゼットカーゴに搭載されたスマアシⅢの機能は以下の通りです。
機能①衝突警報と衝突回避支援ブレーキ
歩行者、車両に対してぶつかりそうになった時に警報を鳴らしてくれて、さらに危険が迫った時は自動ブレーキをかけてくれる機能です。
機能②車線逸脱警報
車線からのはみだしに対して警報を出してくれる機能です。
機能③誤発進抑制制御
アクセルとブレーキの踏み間違いと判断された時に警報を発すると共にエンジン出力を抑えてくれる機能です。
機能④先行者発進のお知らせ
信号待ちや渋滞などの停車時に前の車が発進したことを教えてくれる機能です。
機能⑤オートハイビーム
夜間運転時に対向車のヘッドライトを検知して、ロービームとハイビームを自動で切り替えてくれる機能です。
この他にも、アイドリングストップ、電動パワーステアリング、アンチロックブレーキシステム(ABS)、横滑り防止機能(EBD)が標準装備されました。
これらの予防安全性能が軽バンとしては初めてハイゼットカーゴに搭載されたということになります。
スマアシⅡとスマアシⅢの違い
ちなみにスマアシⅡとスマアシⅢの違いを一言で言いますと自動ブレーキの性能が向上しているところです。
改良された箇所は以下の通りです。
カメラ:シングルカメラ ⇒ ステレオカメラ
衝突回避:20km/h ⇒ 30km/h
被害軽減:30km/h ⇒ 80km/h(対歩行者80km/h)
スマアシⅡとスマアシⅢの違いの最大のポイントはスマアシⅡは歩行者には対応していないのに対し、スマアシⅢは歩行者にも対応していることでしょう。
まとめ
管理人は車を運転するにあたり最も重要なことは“安全”だと考えていますので、スマアシⅢのような機能が軽バンにも搭載されたということはとてもありがたいことだと思っています。
これから軽ワンボックスを購入する際には、事故のリスクを軽減させる予防安全性能が搭載されているか否かはかなり重要なファクターとなってくることは間違いないでしょう。
近い将来、道路を走るすべての車に予防安全性能が搭載されるようになれば、悲惨な交通事故は激減するでしょうし、1日も早くそうなることを心から願っています。
ちなみに軽バンのハイゼットカーゴだけでなく、軽ワゴンのアトレーも同時にマイナーチェンジをしましたのでスマアシⅢが搭載されています。
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