近年の軽自動車の人気をけん引しているのが軽トールワゴンです。
軽トールワゴンは今までの軽自動車と比べると車体がかなり大きくなっていて、シートアレンジ次第では多くの荷物が積めたり、車中泊などでも使えることから便利だということを書きました。
実際、仕事中に意識して見ていると軽トールワゴンが走っている確率がかなり高いことからも人気があることがわかります。
この軽トールワゴンの位置づけに関して管理人はトップページでも説明しているように軽ワンボックスの仲間だと考えています。
ここでは、その理由について説明しておきます。
まずは軽トールワゴンの特徴を確認しておきますと…
車体が大きい
背が高い
室内が広い
荷物が積める
ということが挙げられます。
この特徴をよくよく考えると軽ワンボックスの軽バンや軽ワゴンとまったく同じです。
第一にこの特徴から言っても、軽トールワゴンは軽ワンボックスと同じグループに属していると考えます。
この特徴は車体の形によるものですが、そもそも軽ワンボックスはなぜ軽ワンボックスと呼ばれているのかを考えてみますと、ひとつの箱の形をしている軽自動車だからです。
そこでまずは車のボックスについての考え方を簡単に説明しておきます。
近年ではあまり使われなくなりましたが、ボックスというのは、車の形を横から見たとき『箱が何個あるか?』ということで分けられています。
この考え方からボンネットとトランクがなく、キャビンだけでひとつの箱の形をしていることから普通車をワンボックスカー、軽自動車が軽ワンボックスと呼ばれています。
ちなみにこのボックスの考え方ですと軽トールワゴンを含む軽自動車のほとんどが2BOX(ツーボックス)になることがわかります。
そんな中、数十年前のミニバンの流行によって『1.5BOX(イッテンゴボックス・イチテンゴボックス)』という新しい概念ができました。
1.5BOXというのは、ワンボックスのフロント部分にボンネット風の出っ張りがある形のことを指しています。
フロント部分に出っ張りがあるので完全なワンボックスではないけど、ツーボックスと呼ぶにはボンネットが短いということから1.5BOXと呼ばれるようになりました。
その概念にならい、軽トールワゴンも軽1.5BOXと呼ばれています。
このフロント部分の出っ張りに関しては、軽ワンボックスと軽トールワゴンでは役目が違います。
現行の軽ワンボックスにあるフロント部分の出っ張りはクラッシャブルゾーンと言って、衝突した時の衝撃を吸収する役目を担っていますが、軽トールワゴンの出っ張りはツーボックスと同じくボンネットでエンジンが置かれています。
このボックスの考え方を基準にするとクラッシャブルゾーンがある現行の軽ワンボックスは昔の軽ワンボックスのような純粋なひとつの箱ではなく『1.25BOX』くらいになっているかもしれません。
そして軽トールワゴンも1.5BOXよりもボンネットが短いことを考えますと『1.35BOX』くらいだと言えなくないので、管理人の考え方としては軽トールワゴンと軽ワンボックスは同じグループの仲間だと考えています。
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