スズキエブリイの5AGS(5速オートギヤシフト)の詳細まとめ

2016年秋に仕事用として使っている日産クリッパーバンの走行距離が17万kmを超えたことから、そう遠くない未来に車を買い替える時が来るだろうということで、ネットでいろいろと軽ワンボックスを見ていました。

次に買うのは恐らくOEMも含めたスズキエブリイ系だと考えていたので、スズキエブリイの新車価格や年式と中古車価格の相場などをチェックしていたんですが、とある未使用車に5AGSという記載がありました。

この『5AGS』というのはなんのことだろう?と思ったのですが、その隣には『AT』があったことから、なんとなくミッション系のことかなということは想像できたのですが、もしもエブリイを買う場合には知らなければいけないだろうと思ったので調べてみました。

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5AGSとは

5AGSというのは「5速オートギヤシフト」の略で、クラッチ操作とギヤチェンジを自動にしたマニュアルミッション(MT)のことを指します。

一般的にはAMT(Automated Manual Transmission)と呼ばれていますが、スズキが開発した新しいミッションで、2015年に発売されました。

5AGSを搭載しているのは、軽ワンボックスではエブリイバンだけでエブリイワゴンには搭載されていません。

使い方はオートマ(AT)と全く同じで、セレクトレバーでギヤを選択してアクセルを踏みこめば走り出します。

MTの場合はクラッチを踏み込んで、ギヤを1速にいれて、アクセルを踏み込みながらクラッチを離して走り出しますが、AGSではその動作は必要ありません。

さらにAGSで走り出せば、勝手にシフトチェンジをしてくれるので、ギヤチェンジも必要ありません。

しかし、ミッション自体はマニュアルミッションなので、オートマ限定免許でも乗れるマニュアル車という位置づけになります。

そしてマニュアルモードにすると普通のマニュアルミッションとしても運転することができます。

5AGSの最大のメリットは燃費が良いことです。

カタログ燃費では、20.2km/Lとマニュアルミッションの19.0km/Lよりも良くなっています。

管理人の仕事仲間で5AGSに乗っている人が数人いるので、実燃費を聞いたところ、エアコンを点けた状態の街乗りでリッター17km走ると言っていました。

リッター12km前後のATでは考えられない燃費の良さですが、やはり基本がMTなので燃費の良さはそのまま引き継いでいるようです。

5AGSの口コミと評判

クラッチとギヤ操作を自動でしてくれると聞いても、ATとどう違うのか?全く想像がつかないので、実際に試乗した方の口コミを探してみました。

しかし、2016年当時は発売から1年ほどしか経過していないことから、あまりメジャーではないことから口コミ自体がとても少なかったです。

その後、5AGSも徐々に認知されてきたようで、多少の口コミが出てきました。

価格ドットコムの5AGS口コミ掲示板

これらの口コミから評判を読み解きますと5AGSの評判は悪いと言わざるを得ないでしょう。

その理由としては『変速時のショック』『アクセル踏み込み時のもたつき』というものが非常に多い印象です。

逆に評判の良い口コミの多くは『燃費がいい』ということでした。

変速時のショックについては、個人個人によって感じ方が違いますし、許容範囲も違いますからなんとも言えませんが、アクセル踏み込み時のもたつきは右折時の危険は念頭に入れておいた方がいいかもしれません。

ただし『加速がいい』という口コミがあることを考えますと、やはり個人の感じ方の違いが大きいのかもしれません。

後日、スズキのディーラーで営業マンと5AGSの話をしたことがあるのですが、営業マン自身が「5AGSは評判が悪いんで、あまりおすすめしていない」と言っていました。

いずれにしても、5AGSの購入を考えている場合は試乗して自らで体感してみることをおすすめします。

5AGSの中古車を買うなら2速発進モード

2015年に最初に発売された5AGSは通常のMTと同じく1速発進でしたが、これがアクセル踏み込み時のもたつきに繋がっているということで改良が期待されていました。

それを受けて、スズキでは2016年3月には1速発進のほか、2速から発進できる『2速発進モード』を搭載するマイナーチェンジが行われ、全車標準装備となりました。

このマイナーチェンジにより、発進時のもたつきはかなり解消されたと言われていますので、5AGSなら2速発進モード付き一択でしょう。

新車を購入する分には気にしなくても良いですが、エブリイ5AGS車の中古車を購入する際は2速発進モード付きかどうかを確認するべきだと思っています。

5AGSの考えられる故障と耐久性

5AGSはクラッチとギヤチェンジを自動で行いますが、基本的にはMTと同じ構造ですので、考えられる故障としてはクラッチ滑りがあります。

普通のMTでも走行距離に応じてクラッチ滑りは起きますので、5AGSでもクラッチ滑りが起こる可能性があります。

そして変速を自動制御しているのが、電動油圧式アクチュエーターと呼ばれるものなのですが、5AGSの心臓部と言える機械でこれが故障する可能性も否定できません。

それを踏まえた上で5AGSの耐久性を調べてみましたが、新開発されたエンジンで2015年から稼働しはじめたばかりですので、2019年初頭では耐久性に対しての情報は見当たりませんでした。

ただし、5AGSは基本的にはMTですからエンジン自体の耐久性はあるのではないかと予想できます。

あと数年すれば、さまざまな情報が出てくるものと思われますが、今のところ耐久性に関しては予想の範囲を超えないので未知数です。

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クラッチ交換費用とアクチュエーター交換費用

考えられる故障として挙げたクラッチの滑りの修理はクラッチ交換になります。

エブリイのMTのクラッチ交換費用の相場が、4~5万円と考えますと5AGSはそれよりも高くなるという話を聞きましたので、スズキのディーラーで5AGSのクラッチ関係一式の交換費用を尋ねたところ、約6万円~7万円ほどと言われました。

そして、もしアクチュエーターが故障したとなるとその交換費用は20万円~30万円ほどかかる可能性があることがわかりました。

リコールと不具合について

2018年11月に5AGSのリコールが発表されました。

リコール内容は変速機内部の部品の不具合で、そのままクラッチ操作を続けていると変速不能や走行不能になる恐れがあるとしています。

対象車種はスズキエブリイの他、OEMのマツダスクラム、日産MV100クリッパー、三菱ミニキャブで、2014年8月18日~2018年8月3日に製造された26万5479台となっています。

この範囲に当てはまる年式の中古車を買う場合には、リコールの修理が実施されているかどうかを確認する必要があるでしょう。

5AGSのメンテナンスとオイル交換

5AGSに限らず、車に長く乗るためには定期的なメンテナンスは必須です。

メンテナンスと言っても難しいことではなく、普通のMTと同じでエンジンオイル、ミッションオイルの交換です。

5AGSのミッション構造はMTですので、エンジンオイルもミッションオイルも普通のMTで使うオイルでOKです。

一般的なオイル交換時期は、エンジンオイルで3000km~5000kmまたは6ヶ月、ミッションオイルで20000km~30000kmと言われていますが、5AGSの場合は若干早めの方が精神的にも良いかもしれません。

まとめ

これから5AGS車に乗る可能性もあるため、5AGSについてのあれこれをまとめましたが、個人的に気になるのはやはり故障と耐久性です。

管理人の仕事仲間でも5AGS車は2台あり、2年ほど乗っていますが、今のところこれと言った不具合はないようです。

しかし、まだ2年で走行距離も60000km前後ですから、不具合は出ることはないと思います。

万が一、クラッチ滑りなどの不具合が出るとすれば少なくとも10万kmを超えてからだと思いますので、その情報は注意していきたいと考えています。

最後にエブリイ5AGSの加速がわかる動画を掲載しておきます。

スズキ 5AGS公式サイト

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