軽ワンボックスには大きく分けて2種類あります。
ひとつは荷物を積むことを前提とした4ナンバーの軽バン、もうひとつは人が乗ることにフォーカスした5ナンバーの軽ワゴンです。
軽ワンボックスの楽しみ方のひとつに世界に1台しかないオリジナルカスタムがありますが、カスタムをすることを前提に考えると作りがシンプルな軽バンに方がカスタムのやり甲斐があるのかもしれません。
カスタムの中でももっとも手軽にできるのがアルミホイールを履かせてドレスアップをすることですが、軽バンの基準となるタイヤサイズ145r12 6PRとの互換サイズは何になるのかが気になったので調べてみました。
アルミホイールを履かせるだけで、軽バン特有の仕事用の車という見た目の印象はかなり変わりますので、軽バンのカスタムの第一歩と言えるでしょう。
軽バンが履いているタイヤサイズは基本的には『145R12 6PR』というもので、タイヤ幅が145mm、ホイール径が12インチ、6PR=6プライというのは6枚の布を重ねた強度を示すプライレーティングになります。
これは荷物を積めるように設計されたタイヤですから、タイヤのサイドウォールの幅が広くなっています。
サイドウォールの幅が広い、いわゆる偏平率が高いタイヤというのはハッキリ言って見た目がカッコ悪いもので、それにより軽バン=仕事用というイメージが付きやすいと考えられます。
そのカッコ悪さはホイールのインチアップをして、タイヤの偏平率を下げることで劇的に解消されます。
ただし、インチアップをしてもタイヤの外径が同じくらいにならないとスピードメーターの誤差が生じてしまいます。
そこで145R12 6PRをインチアップするときには、走行に支障がなく、メーターの誤差も極限まで少なくなるような互換サイズを知っておかなければいけません。
インチアップと言っても、12インチを14インチ、15インチなどにもできるのかもしれませんが、そうすると偏平率が下がりすぎて乗り心地が極端に悪くなりますし、規格外のサイズなので、車体との干渉などの危険度も増すことが考えられますから見た目の印象を変えながら、乗り心地も考えると1インチアップするくらいがベストだと言えるでしょう。
12インチを1インチ、インチアップして13インチにする場合の互換サイズは『155/65/R13』が最適と言われています。
155/65/R13であれば、145r12 6PRとほぼ同サイズとなるので、メーターの誤差もわずかになります。
ただし、軽バンのタイヤは基本的には145R12 6PRではないと車検に通らない場合があるので、車検の時は履き替えることが前提となります。
ちなみにこの145r12 6PRという表記は今後は使われなくなっていくようです。
145r12 6PRに変わって新しい表記になっていくのが『145/80r12 80/78N LT』や『145/80r12 86/84N LT』です。
145/80R12というのは、タイヤ幅が145mm、偏平率が80、直径が12インチという表記ですが、軽自動車では多く使われるタイヤサイズなので見慣れた表記です。
この見慣れた表記の後に続く『80/78N』や『86/84N』はタイヤの最大負荷能力を表すロードインデックスで、スラッシュより前の数字80や86は前輪の値、後の数字78や84は後輪の値を表しています。
そしてこのロードインデックスの値が軽バンタイヤの旧表記のPR(プライレーティング)にあたり、80/78N=6PR、86/84N=8PRとなります。
最後にあるLTというのはライトトラックの頭文字で、LTタイヤなどと呼ばれますが、これは荷物を積むための強度は6PRや8PRと同じということを表しています。
つまり軽バンタイヤでPRの表記がなくても、LTの表記があれば問題なく車検には通ります。
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