近年の車中泊ブームによって、注目を集めているのが軽キャンピングカーです。
説明するまでもありませんが軽キャンピングカーというのは、軽自動車にソファーやベッド、シンク、冷蔵庫など装備されていて快適なキャンプができるようにカスタムされた車です。
軽キャンパーや軽キャンなどとも呼ばれますが、どれも同じ意味ですので、軽ワンボックスナビでは軽キャンピングカーで統一して表記しています。
余談ですがこのキャンピングカーというのは、日本独自の呼び方で和製英語だそうです。
軽キャンピングカーのカスタムをするには車内が広いということが最低条件になりますので、軽ワンボックスの軽バンか軽ワゴン、もしくは軽トラがベース車となります。
このベース車によって軽バンコン、軽キャブコン、軽トラキャンの3種類に分かれます。
それでは軽バンコン、軽キャブコン、軽トラキャンそれぞれの特徴と軽キャンピングカー自体のメリット、デメリットなどについて詳しく見ていきましょう。
軽バンコン
軽バンコンとは、軽自動車のバンコンバージョンの略で、軽バンや軽ワゴンなどの軽ワンボックスをベースにした軽キャンピングカーのことです。
出典:フィールドライフ
軽バンコンの最大の特徴は、市販されている普通の軽バンや軽ワゴンの荷室にキャンプ用の設備を架装していることです。
大人2人までならそのままでも車中泊ができますが、小さなお子さんがいるご家庭などでは、軽ワンボックスの屋根にポップアップルーフを装備することで就寝定員を4人まで増やすことができます。
軽バンコンは、外観が普通の軽ワンボックスなので、通勤や買い物といった普段使いができますし、荷室に架装するだけなのでカスタム費用が安く済みます。
ディーラーによっては、新車を軽バンコンにするためのオプションが付けられる車種もあります。
軽バンコンを新車で購入する場合の金額の目安は、150万円~250万円前後となります。
軽キャブコン
軽キャブコンとは、軽自動車のキャブコンバージョンの略で、軽トラの荷台に居住空間となるシェルが架装された軽キャンピングカーのことです。
出典:バンショップミカミ
軽キャブコンの最大の特徴は、外観を見ただけでキャンピングカーとわかるシェルが架装されていることです。
そのシェルのおかげで軽バンコンに比べると室内も広く、豪華なので本格的なキャンピングカーの雰囲気が味わえます。
室内の装備はもちろんですが、ポップアップルーフが架装されている場合がほとんどなので、大人2人と小さなお子さん2人までの車中泊には最適です。
軽キャブコンはまさにキャンプを快適に過ごすための車と言えますが、その分、取得するための価格は高くなります。
軽キャブコンを新車で購入する場合の金額の目安は、250万円~350万円前後となります。
軽トラキャン
軽トラキャンとは、軽トラックキャンパーの略で、軽トラの荷台に取り外しができる居住空間となるシェルを載せた軽キャンピングカーのことです。
軽トラキャンは軽トラの荷台にシェルが載っていることから一見、軽キャブコンと混同しそうですが、決定的な違いはシェルの取り外しができるということです。
そのため、普段はシェルを外しておいて軽バンコンのように普段使いもしつつ、シェルを取り付ければ軽キャブコンのような広さを確保できますから、長期連休には車中泊キャンプに出掛けるといった使い方ができます。
軽トラの荷台に合ったシェルを載せるだけなので、費用は安く済みますし、手先が器用なら自作シェルを作ることもできます。
軽トラキャンを新車で購入する場合の金額の目安は、150万円~250万円前後となります。
軽キャンピングカーのメリット・デメリット
車中泊ができる軽キャンピングカーが1台あれば、気ままにドライブ旅行ができるのが最大の魅力ですので、アウトドア派やキャンプ好きの方、釣りや自転車などの趣味を持つ方には人気があります。
しかし、実際に購入するとなりますと想像と違ったなんて話もよく聞きますので、まずは軽キャンピングカーのメリットとデメリットを知っておきましょう。
メリット
軽キャンピングカーのメリットとしては…
②維持費が安い
などが挙げられます。
①について補足しますと、普通車のキャンピングカーだとどうしても快適さを重視するため、なるべく広い室内のベース車になりますが、その場合、当然ながら車体も大きくなります。
しかし軽キャンピングカーのベース車は軽自動車ですので、車体も小さく、小回りが利きますから、日本の狭い道には最適です。
②について補足しますと軽キャンピングカーは、基本的には4ナンバーとなりますので、税金や車検などの維持費が安く済みます。
軽キャンピングカーでも8ナンバーは取得できますが、維持費は4ナンバーも8ナンバーもほぼ変わりません。
デメリット
軽キャンピングカーのデメリットとしては…
②パワー不足
などが挙げられます。
①について補足しますと、軽キャンピングカーは家具や電源を装備しますので、どうしても車重が重くなります。
軽キャブコンや軽トラキャンに載せるシェルで考えますと、シェルだけで300㎏前後の重量があり、軽トラの最大積載量となる350㎏の約8割ほどを載せたまま走ることになりますから、燃費が悪くなってしまいます。
そのためにタイヤの減りも早くなってしまいます。
②について補足しますと軽自動車の排気量は660ccと決まっていますので、パワーも限界があります。
軽バンコンであれば、ターボ車にすることで解消されますが、軽キャブコンや軽トラキャンにはターボ車が無い上に重たいシェルを載せていますので、確実にパワー不足を感じます。
まとめ
軽キャンピングカーで車中泊キャンプと聞くとなんだかワクワクしてきます。
夫婦2人と小さなお子さん2人の家族4人で大自然を満喫しながら、軽キャンピングカーで寝泊りするなんて、とても夢がありますよね。
管理人もいつかは軽キャンピングカーに乗って、夫婦2人で日本全国を旅したいという夢があります。
その夢が叶うまでは、軽ワンボックスでの簡単な車中泊をして、本格的な車中泊キャンプ旅行の練習しておこうと思っています。