車中泊する荷室にマットを敷く意味
エブリイで車中泊をするために最初にしなくてはいけない改造が荷室にマットを敷くことです。
近年の車中泊ブームも手伝って、各メーカーからさまざまな車中泊マットが発売されていますが、安くても1万円前後、高ければ数万円といった価格になります。
もちろん、価格が高ければそれなりのクオリティーのマットになるのだとは思いますが、荷室にマットを敷く意味を考えるとそれほどお金をかける必要はないというのが管理人の考えです。
では、荷室にマットを敷く意味とは?
です。
エブリイはフルフラットになるのが車中泊向きだと言っていますが、フルフラットにした表面は小さな段差や凹凸が結構ありますし、後部座席用のシートベルトのボルトなどもあります。
そういったものを平らにするだけであれば、高額なマットを用意しなくとも、安い材料を使えばいくらでも代用はできます。
そして、低予算で手軽に車中泊がコンセプトのエブリイ2人車中泊でおすすめするのがスタイロフォームを使った自作車中泊マットです。
スタイロフォームとは
スタイロフォームとは、デュポンスタイロ社というメーカーが作っている断熱材の一種で、硬い発泡スチロールのような素材でできています。
スタイロフォームというのは、商品名で建築材料としては『押出法ポリスチレン保温材』と呼ばれています。
しかし、スタイロフォームという商品名の方が一般に浸透しているため、イメージしやすいこともあり、スタイロフォームと言っています。
スタイロフォームの特徴
このスタイロフォームは建築材料として、以下のような優れた特徴を持っています。
- 熱を伝えにくい
- 水を吸収しにくい
- 軽くて丈夫
- 加工が簡単
などなど。
さらに付け加えると価格が安く、ホームセンターなどで手軽に入手できます。
スタイロフォームはカッターで簡単に加工できるので、エブリイの荷室に合わせた車中泊マットも簡単な日曜大工で作れます。
スタイロフォームのサイズ
スタイロフォームの大きさは1820mm×910mmと910mm×910mmがあります。
厚さは15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、50mm、60mm、75mm、100mmがあります。
厚みが厚くなるほど価格も高くなります。
スタイロフォームの価格
スタイロフォームの価格は厚さによって変わってきます。
大きさが1820mm×910mmの厚さ違いの価格の目安は以下の通りです。
- 1820mm×910mm 厚さ20mm 約800円
- 1820mm×910mm 厚さ25mm 約1000円
- 1820mm×910mm 厚さ30mm 約1200円
- 1820mm×910mm 厚さ40mm 約1600円
- 1820mm×910mm 厚さ50mm 約2000円
薄くても段差や凹凸を隠すことはできますが、あまりに薄いと人の重みで割れてしまう場合もありますので、ある程度の厚さがあった方が安心です。
その他、加工のしやすさ、価格などを考慮しますと車中泊マット適した厚さは25mm、30mmくらいまでが適切でしょう。
スタイロフォーム車中泊マットの作り方
スタイロフォームを使った車中泊マットの作り方をご紹介します。
車中泊マットは1820mm×910mm×30mmを2枚使用し、エブリイの荷室に合わせてカットしていきます。
エブリイの荷室のサイズ
- 荷室長1910mm
- 荷室最大幅1340mm
- ピラー部分が5㎝として左右で10cm
- スタイロフォーム幅1240mm
スタイロフォーム2枚の車中泊マット
①1820mm×910mm×30mmを2枚用意します。
②横にして2枚とも1240mmでカットします。
③1240mm×910mmが2枚できました。
④2枚のスタイロフォームをエブリイの荷室に敷きます。
このままでも問題ありませんが、収納性を考えた場合、4枚にしてもいいかもしれません。
スタイロフォーム4枚の車中泊マット
①1240mm×910mmの910mmの方を455mmで2つにカットします。
②2枚を2つにカットすれば4枚になります。
③4枚のスタイロフォームをエブリイの荷室に敷きます。
荷室長に対して10cm程度小さくなりますが、荷室前部には後部座席を固定するための金具がありますので、そこを避けるように敷くとちょうど良いと思います。
また、最大幅に対しても10cm程度小さくなり、ピラーから後の部分にも隙間ができますが、それが気になるようでしたら、カットして余ったスタイロフォームを使って隙間を埋めてもいいかもしれません。
マットの上に毛布やタオルケットなどを敷けば、快適な空間に変身です。
スタイロフォームを使った自作の車中泊マットにかかる費用は…